2009年06月09日
ルガーの元祖はウィンチェスター

ルガーP08最大の特徴は尺取り虫状に動くトグル・ジョイントと呼ばれるロック機構ですが、このトグル・ジョイントはボルカニック・ライフルからM1873までウィンチェスターのレバーアクション・ライフルで採用されていたロッキング・システムなのです。
ルガーP08の原型であるボーチャード・ピストルを開発したヒューゴ・ボーチャードは、ウインチェスター社のエンジニアをしていたことがあり、世界最初の自動拳銃を考案する際にロッキング・システムとしてトグル・ジョイントを採用したと考えられています。(ボーチャードより早く、ハイラム・マキシムが同じウィンチェスターのレバーアクション・ライフルを原型とした機関銃を開発していましたが、それはショート・リコイルとトグル・ジョイントを組み合わせたメカニズムでした。ヒューゴ・ボーチャードは当然、このマキシム機関銃のことも視野に入れていたと思われます。)

HWSのM66イエローボーイ(ガスガン)はトグル・ジョイントのメカニズムをリアルに再現しています。
